Danke!! Andy!!!!
こんにちは!!!
アカデミーGKコーチの川原です。
この時期、沖縄以外の日本は梅雨の真っ只中ですが、みなさん体調は崩されておりませんか?
今週は久しぶりの太陽が出てきてくれそうですが、梅雨明けにはもう少し時間がかかりそうですね。
この日本特有の梅雨を初体験した外国人が、今年は松本山雅にいました。
がっちりした身体をしているにも関わらず、お肉を食べないで、生魚とそばと天ぷらが大好きなドイツ人。
アンドレアス・トーマス・ポレンスキー、通称アンディです。
今年の6月に松本山雅では、アカデミースタッフのレベルアップのために、ドイツのブンデスリーガ2部のフォルトナ・デュッセルドルフのU18の指導者である、アンディを招聘しました。
アカデミーの選手達と同様に、指導者も色々な刺激を受けて成長していかなければなりませんし、今の現状で満足しているスタッフは松本山雅にはいないので、今回の招聘は本当に良い機会になりました。
1週間という短い時間ではありましたが、午前のミーティングから始まり、午後のミーティング、練習、そして練習後の指導の振り返りとアンディには本当にハードワークをしてもらいましたし、アカデミースタッフ達も彼の良いものをなるべく松本山雅のアカデミー還元しようと積極的に活動に参加をしてくれました。
ブンデスリーガの育成組織の中では、よく見る風景なのですが、戦術ボードを使ってアカデミースタッフ同士で議論をするという文化も松本山雅においても、アンディがしっかりと重要性を再確認させてくれましたし、ドイツ流のサッカーの考え方、観点を伝えてくれていました。
また指導者同士だけでなく、選手達にも戦術ボードをしっかりと使用して、視覚からの情報を頭で整理させる重要性も説いてくれて、ミーティング時に大切なポイント等も同時に整理をしてくれたので、アカデミースタッフも一から重要なものを再確認できたと思います。
そして、彼のエネルギーは室内のディスカッションでも大いに発揮されたのですが、グラウンド上では、さらに熱を帯びます!
「しっかりボールを要求しろ!!!」
このジェスチャーを見れば、彼のエネルギーが伝わると思います。
色々な場面で、彼はこの熱量で松本山雅に関わってくれました。
アンディはスクールからU18まで全てのカテゴリーの練習を行ってくれて、子供たちへも情熱を持って指導してくれました。子供達も最初は初めて受けるドイツ人からの指導に戸惑いを見せていましたが、その新しい刺激を消化して、徐々に顔が活き活きしてくるのがわかり、「デモンストレーション」ではなくしっかりとした「トレーニング」になっていました。
私自身がドイツに行って感じていたことなのですが、「スポーツを通して生まれ育った環境や文化の違いを越えて、お互いに理解し合える素晴らしさ」、をこの日本でも彼は表現してくれたと思います。
そして、最後の夜は彼の送別会を行ったのですが、その会は本当に楽しいものになりました。
彼が真剣に松本山雅に向き合ってくれて、色々な課題を与えてくれましたが、この課題をどれだけのスピードを持って解決していくか、私たちがしっかりと熱量を持って取り組みたいと思います。それも全て、松本山雅のアカデミーの選手、これから入ってくる選手のためになることです。
アンディの送別会の最後の山雅締めの手拍子の時に、皆その課題についてそれぞれが胸に熱いものを持っていたと思います。
私自身、彼の通訳を1週間勤めながら、自分自身を見つめ直す良い機会になりました。
これからも、松本山雅アカデミーの皆で、「県下へのサッカー普及」、そしてできるだけ早い「TOPチームへのアカデミー出身者の輩出」を目標に、日々情熱を持って、1日、1日を大切にしていきたいと思います。
太陽がなかなか出てこないこの季節に、熱いハートを持って、改めて大切な気付きを与えてくれた、生魚と天ぷらとそばが大好きなドイツ人。
梅雨のジメジメとした空気の中、松本山雅のスタッフの心を軽くしてくれました。
Danke !! Andy …
Liebe Grüße aus Masumoto
Matsumoto Yamaga FC