Jリーグ・アカデミーダイレクター研修会
こんにちは。ユースアカデミーコーチの加藤です。
4月6日・7日に開催されたJリーグ・アカデミーダイレクター研修会についてのご報告です。
Jリーグ各チームのアカデミーダイレクター(育成責任者)が集まり(自分は代理出席)、研修会が行われました。
プレミアリーグのウェストハムユナイテッドから、アカデミーダイレクターのテリー・ウェストリーさんらに講師として来日していただき、育成哲学とその実践について座学と実技を交えて講義をしていただきました。
研修会の背景には、Jリーグのアカデミーからプロ選手や代表選手を今まで以上に育てていかなければならないという危機感があります。
Jリーグがプロスポーツ事業である以上、選手育成が重要であることは勿論、地元出身の選手が活躍することはファン層を拡大する上でも非常に意味のあることです。
その為にも各クラブがアカデミーの質を高めていく必要があります。
ウェストハムではアカデミーの選手の能力を最大限高める為に、IDP(Individual Development Plan=個々に合わせた育成計画)が重要であるとしていました。
サッカーはチームスポーツなので全体としてのTRを行い、チームとしてのパフォーマンスを上げていくことは重要ですが、それと同時に個々の選手の能力を最大化していく必要があります。
一人ひとり個性や特徴の違う選手たちを最大限伸ばす為に、それぞれの選手としっかりと向き合い、最も適した方法を考える必要があります。
世話役のコーチが9歳から23歳までの選手一人ひとりと継続的に面談を行い、ワールドクラスの選手と比較し、どういう部分を今後伸ばしていく必要があるか、どのようなTRでそこを伸ばすのか、それをいつまでに達成するのか、といったことをクラブ全体で細かくチェックしているそうです。
ウェストハムの育成方針はワールドクラスを目指す選手に対して行われていますが、どんなカテゴリーのどんな選手に対しても応用できる考え方だと思います。
一人ひとりの選手に指導者がしっかりと目を向け、コミュニケーションをとりながら、双方向で成長の為の方法を模索していくことで一人ひとりの能力を最大化することができるのではないかと思います。
IDP以外にも様々な話を聞くことが出来、非常に勉強になった研修会でした。
松本山雅FCアカデミーでも是非良い部分を取り入れて、更に向上していくことが出来ればと思います。